学会印象記
電気泳動学会創立20周年記念大会—感銘深いDr.TiseliusとDr.Peetersの講演
川村 皓子
1
1慶大中検臨床化学検査室
pp.167
発行日 1970年2月15日
Published Date 1970/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906702
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本大会は,10月1日より3日まで,東京,新宿の野口英世記念会館を会場として開催された.3日間に発表された演題は42の多きを数え,第1日は午前9時から"髄液内免疫グロブリン定量法に関する検討""免疫拡散板を用いたヒト血清タンパク分画の定量値について"など主として免疫に関する発表があった.
午後はまず,第8回泳動学会賞の受賞式があり,電気泳動法の発展に寄与され,すぐれた血漿タンパクの研究を続けておられる河合忠氏に対して賞状と記念楯がおくられた.受賞講演"M—タンパク血症"で河合氏は,個個の臨床例について詳細なデータを示し,M—タンパクについて独自の分類を加えながら講演されたが,その内容はたいへん興味あるものだった.
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