特集 血清学的検査—その本質と実際
グラフ
梅毒血清反応の自動化—Automated Reagin Test
福岡 良男
1
1東医歯大・中央検査部血清
pp.998-1003
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906589
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梅毒血清反応の自動化をはじめて試みたのはフランスのVargues(1965)である.VarguesはFlow systemのオートアナライザーを用いてワッセルマン反応を試みることに成功したが,感度が劣っているためにいまだ日常化していない.ここに紹介するAutomated Reagin Testは,1967年にアメリカ国立伝染病センターの性病研究所のグループによって発表されたものであり,ガラス板法とほとんど同一の鋭敏度と特異度をもっている.Automated Reagin Test(通常ARテストと呼ばれている)はFlow systemのオートアナライザーによって行なう梅毒の間接凝集反応である。著者が行なった基礎実験をもとにしてARテストの概略を図示する.詳細は本文(1025ページ)を参照されたい.
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