1ページの知識 血液
血球計算の誤差をなくすには(6)
大橋 辰哉
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1東大吉利内科
pp.500
発行日 1969年6月15日
Published Date 1969/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906442
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血小板算定
Fonio法(間接法)でやる血小板算定で注意することの第1は,やはり塗抹標本の作り方である.
まず,耳朶採血が静脈血よりよいが,そのとぎ最初の1,2滴は捨て,硫苦液を切創口に1滴のせてから,血液を湧出させ(この順序を逆にやると,血小板は凝集してしまう),その場所でただちに静かにかくはんする.激しく頻回にかくはんすると,血小板は破壊されてしまう.このときの血液と硫苦液の比は,1:2-3とする.硫苦は血小板凝集を防ぐためであるから,多めのほうがよい.塗抹は赤血球と血小板が重ならぬよう薄目のほうがよい.
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