研究
衛生検査技師教育制度の問題はなにか—国立大学医学部付属衛生検査技師学校の場合
森川 訓行
1
,
三河内 武丸
1
1名大付属衛生検査技師学校
pp.698-699
発行日 1969年8月15日
Published Date 1969/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906504
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現在の衛生検査技師教育制度については,ここ数年来各方面から当局にその改善を強く要望してきたが,現在までに記録すべき改善はみられない.のみならず,重要かつ核心と思われる問題が手つかずの状態で放置されたままである.
周知のごとく,現在の教育制度は2年制,2年半制から3年制短大,さらには4年制大学と多岐にわたり,これが文部省・厚生省別々の指定という混乱を呈している,この計画性のない方策を生じた素地は文部省・厚生省はもちろんのこと教育関係者も技師教育に対する根本理念を欠き,いささかの展望ももたなかったためであり,その結果が今日の抜本的改革以外に解決策が考えられない事態に至らしめたのであり,その責任は筆者らも含めてきびしく反省されねばならない.
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