1ページの知識 病理
組織の染色(2)
川井 一男
1
1国立大阪病院研究検査部
pp.681
発行日 1969年8月15日
Published Date 1969/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906496
- 有料閲覧
- 文献概要
3.核染色剤のいろいろ
光学顕微鏡標本では核を染め出すのに,たいていはヘマトキシリンが用いられることはすでに述べたが,核が紫色に染まったのでは判別が困難な染色法では他の色調の色素が使われる.核を赤く染めだす色素としては,マロリー染色の酸フクシンやアゾカルミン,弾性線維染色や線維素染色のケルンエヒトロートやリチオンカルミンなどがあり,サフラニンを用いる例(鉄染色)もある.メチルグリーンは核のDNAを青緑色に染める.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.