主要疾患と臨床検査・8
胃と腸の疾患と臨床検査
菊池 弘明
1
,
松永 藤雄
2
1弘前大内科学第1講座
2弘前大・内科
pp.672-676
発行日 1969年8月15日
Published Date 1969/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906491
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
最近の消化管疾患に関する検査法の進歩は目ざましいものがある.一般的にいって,検査法には形態を追究するものと,機能を追究するものがある.消化管の検査法の場合,前者に属するものとして,レントゲンを使った検査と内視鏡を用いた検査があり,消化管疾患の診断では今でもこの両者による検査が主要な位置を占めている.後者に関する検査は,胃液検査以外いまだ一般的といえるものは少ない.しかし,臨床医学にRadioisotopes(RI)が導入され,次第にその領域を広げつつあるということは特記すべきことであろう.
この形態と機能面からの疾患に対するアプローチに加えて,心身医学の面から消化器病を診断し治療する態度が生まれたことは,これまた画期的なことである.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.