グラフ
抗体産生細胞
天木 一太
1
,
入交 清博
1
1日大萩原内科
pp.633-640
発行日 1969年8月15日
Published Date 1969/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906484
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抗体を産生する細胞は,抗体産生細胞,とよばれており,リンパ球系細胞と形質細胞とがある.しかし,リンパ球のうちで,どのような形態を有するリンパ球が抗体を産生している細胞であるかは明らかでない.これは抗体産生細胞の同定が技術的に困難なためである.
現在,抗体産生細胞の同定法としては,螢光抗体法,microdrop法,電子顕微鏡によるフェリチン抗体法などがあるが,特異性や細胞観察にそれぞれ長短がある.われわれの教室では,Jerneの寒天プラーク法を顕微鏡で検査するよう改良し,本細胞の形態学的観察にすぐれた方法を考案した,また,自己免疫疾患の自己抗体産生細胞の同定法を新しく開発しているので,以下われわれの抗体産生細胞の検査法と抗体産生細胞の形態について紹介する.
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