1ページの知識 生化学
重量分析法
永井 諄爾
1
1九大・中検
pp.411
発行日 1969年5月15日
Published Date 1969/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906415
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1."真実の値"への接近
たとえば血清コレステロールの定量には,いろいろの方法がある.ぞれらの方法の中でどれが最もすぐれているかを決めるとき,また新しい力法を発見開発したとき,その方法が従来の方法よりもすぐれているかどうかを決めるとき,いろいろの判定法がある.臨床検査の側からいえば,手早くできてしかも正確な方法が,最もすぐれた方法といえるであろう.しかし,臨床検査についてどうかすると,むりに正確でなくてもよい,手早ければそれで結構だという俗論がないでもない.ただしいわゆる簡易検査やスクリーニング・テストが全く無意味だというつもりはない.
では正確とはどういうことか.たとえばある方法で血清コレステロールが200mg/dlと定量されたとき,それが果たして正確であるかどうかを決めるためには,"真実の値"を知らなければならない.
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