研究
重量法による血液中脂質の定量とその限界
奥田 潤
1
,
南部 久
2
1名古屋大学医学部第一生化学教室
2愛知県済生会病院臨床検査室
pp.453-454
発行日 1967年6月15日
Published Date 1967/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916167
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緒言
従来報告されている血液中の脂質の定量は,血液中の脂質を溶媒で抽出して溶媒を溜去し残溜脂質の重量を測定するか,残溜脂質をアルカリで加水分解し,過利のアルカリを酸滴定して脂肪酸量を算出するか,または抽出脂肪をクロム酸で酸化して吸光度の減少度から脂肪量を算出する方法などがある。
最近多くの臨床検査室では高感度の化学天秤を備えているところが多く,重量法で血液脂質を測定したばあい採取血液量をかなり少量に抑えることができるのではないかと考え今回は重量法による定量限界をしらべた。
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