プラクティカル・メモ
調節式重量付加装置
東山 敬
1
1長崎県立島原温泉病院
pp.378
発行日 1973年5月15日
Published Date 1973/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100635
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種々の原因により起こる失調や不随意運動は,最近よく見られる.肢体不自由児病棟と成人病棟とが同居している当院においては,特に接することが多い.これらの症状は,歩行,協調運動,巧緻動作などに大きな障害を与える.このような障害に対して運動療法は重要な治療手段である.機能訓練に際し,歩行の安定性,協調性の改善,不随意運動のコントロール獲得などの目的で,これらの患者に重量付加による方法が有意義とされている.この重量付加は各種患者により一定ではないが,常時付加を同じにしているのではなく,機能改善にともない,しだいに減らしてゆき,最後には付加をはずす方向にもってゆくのである.
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