論壇
標準液
藤井 暢三
1
1女子栄養大
pp.334-335
発行日 1969年4月15日
Published Date 1969/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906399
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標準液の必須条件
容量分析によって,量を測定するにあたっては,ファクターの定まった規定溶液,すなわち正確な一定の当量濃度溶液が,必要であるように,光学的に比色することによって,量を測定するには,正確な一定濃度の基準になる溶液が,必須である.あるいは,一定濃度のこれにるいする溶液を,すべて,標準液と総称している.ゆえに,標準液は濃度が正確であって,そのうえ,できるだけ安定で,変化しない性質のものであることが望ましい.もちろん,その溶質である標準試薬そのものは,最も純化された品質のものでなければならないことは,いうまでもないことである.
さて,日常,臨床化学検査に従事していて多忙なものにとっては,信頼性の高い,使用に便利な標準液が与えられると,日々の業務の能率のうえに,どんなによいかわからない.
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