私のくふう
ポリグラフを使っての入浴中負荷心電図簡易検査
森 信弘
1
1別府温泉病院南風荘検査科
pp.42
発行日 1969年1月15日
Published Date 1969/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906309
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われわれの病院では,老人のリハビリテーションが主体になっているため,温泉治療に耐える心臓をもっているかどうかということが,問題になる.防水の電極を使用するのがよいのだが,なかなか手に入らないので,私どもの病院ではポリグラフを用いて,入浴中の心電図を治療前に検査している.電極は両肩両耳につける.耳には脳波の電極と同じME耳部電極を使い,肩には脳波筋電図時の皿電極,または使い捨て電極を使用し,アースは顎にとる.なおやせた老人の場合肩の電極は,特に柔らかい位置を選ぶ。パターンは右肩—左肩,右肩—右耳,左肩—左耳と組み3誘導を記録する.図のようなデータがでる.
右肩—左肩は標準四肢誘導の第1誘導に,右肩—右耳はaVRに,左肩—左耳はaVLに近い記録がとれる.
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