私の工夫
耐性検査記録にパンチカード
小山田 耕治郎
1
1阿武山赤十字病院検査科
pp.234
発行日 1963年3月15日
Published Date 1963/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906099
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当院では本年より結核菌耐性検査の記録にパンチカード・システムを採用した。これは今までの経験を生かして,年余検討の末ふみきったものである。
療養所における臨床検査のうちで耐性検査の占める比重は大きいが,そのわりに全国的にみて記録処理方法が前近代的なのが現状のようである。当院の場合年間500件内外の検査があるが,その性質上記録・成績は不断の照会に応じられなければならないし,診療部門におけると同様技術者においても患者ごとの耐性の推移を容易に把握できる体制にあることが望ましい。また,この検査は他の多くの臨床検査同様,技術上のミスが診療に多大の影響を及ぼすので,検査員自身で断えずその技術的欠陥をチェックできるようになっていなければならない。
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