技術解説
現像の知識(4)
宮本 五郎
1,2
1東京写真短期大学
2日本写真学会
pp.109-114
発行日 1962年2月15日
Published Date 1962/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905929
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12.各種条件と適合現像
写真の利用目的がどこにあるか,使用感光材料の種類と性質がどうであるか,撮影時の各種条件が都合よくととのっているか,現像処理に対する周囲の各種条件,その他の条件によって現像液の選定も現像処理の操作方法も変わってくる。
たとえば,でき上りのネガ写真を観察するだけで充分目的を達する場合と,これから印画紙に焼き付けてポジ写真として観察する場合とでは多少様子がちがってくる。また印画紙に焼き付けるポジ写真の場合でも,その印画を直接肉眼で見てその目的を達する場合と印刷原稿とする場合とでは多少の手加減を要する場合があり,また特に大きく引き伸して展示用にする場合にも多少の考慮を要するものである。
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