海外だより
Medical Technologistあれこれ
小酒井 望
1
1国立東京第一病院検査科
pp.376
発行日 1960年6月15日
Published Date 1960/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905713
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病院の検査室を訪れると,作業衣の襟に小さな金色のMedicalTechnologist(M.T.)のバツジ(こちらではピンと云います)をつけたり,あるいは肩か胸に青い文字で書かれたM.T.のマーク(5×4cmくらい)をつけたり,あるいは又胸の名札に「Miss L.Gonyea Med-ical Technologist」又は「MissM.Tucker M.T.(ASCP)と記したり,あるいはその全部をつけている女性をみかけます。そしてこれらのM.T.たちの多くはその作業室の壁にアメリカ臨床病理学会(ASCP)からの認定証を額に入れて掛けています。
M.T.の資格をとるためには認可されたSchool of Medical Tech-nology(医学技術学校)を卒業し,ASCPの認定試験を受けなければなりません。この医学技術学校に入るためには,高等学校卒業後カレツジに2年以上在学して所定の基礎科目を修めることが必要です。そして医学技術学校での修学期間は12ヵ月以上で,病院の検査室での実習が主になつています。今北米合衆国には約700の認可された学校がありますが,その中には極めてよく整備された程度の高いものから,やつと最低基準すれすれのものまであるそうです。
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