展望
これからの臨床検査
緖方 富雄
1,2,3
1東京大学医学部血清学教室
2日本臨床病理学会臨床病理
3技術士資格認定試験委員
pp.11-13
発行日 1960年1月15日
Published Date 1960/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905654
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I.
ちかごろけ,なにかの理由で,人間が医者のまえにあらわれると,その人が患者であれ,健康者であれ,その中間の人であれ,医者は一応いろいろくわしく検査しましようというようになつた。ひとむかしか,ふたむかしまえ,たいてい打診と聴診と,そして尿と血液の検査くらいですんだのにくらべると,大変なかわりかたである。
それほど,臨床検査がおもんぜられるようになつたわけである。
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