〈検査室メモ〉
臨床化学分析談話会抄録
林田
,
工藤
,
木下
pp.653-654
発行日 1959年11月15日
Published Date 1959/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905638
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血清鉄測定法
血清鉄の臨床的意義に関しては,例えば,三方一沢らの綜説(三方一沢,長谷川弥人,伊藤宗元:重金属と臨床,最新医学,13:237-250,1958)のなかの鉄の項から引用すると,感染症,鉄欠乏性貧血,再生不良性貧血,白血病,原爆病,その他紫斑病などの血液疾患,肝疾患,悪性腫瘍,バゼドウ氏病,粘液水腫,糖尿病,腎疾患などの際に増減し,ある場合には診断に,またある場合には予後の参考にすることができるとされ,近年やや注目を集めている。
血清鉄の測定法に関して,種々の成書にはいずれもo-Phenanthrolineまたはα,α'-Dipyridylによる呈色反応を利用した方法が記されている。
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