〈検査室メモ〉
臨床化学分析談話会より
pp.406-407
発行日 1959年7月15日
Published Date 1959/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905597
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特異的な肝機能検査としてのオルニチンカルバミルトランスフエラーゼの血清活性度測定法
オルニチンカルバミルトランスフエラーゼ(OCT)は,高等動物における尿素生成の最終回路,すなわちオルニチンサイクル中において,オルニチンからチトルリンが生成される酵素反応の主役と考えられている(Grisolia & Cohen,1952:Jones et al,1955:Krebs et al,1955)。この反応でオルニチンはカルバミル燐酸からカルバミル基(NH2CO—)を転移されてチトルリンを生成する。
一方,チトルリンは高等動物の肝懸濁液中で安定であるが,これに砒酸塩を加えると急速に分解してオルニチンとアンモニア,炭酸ガスを生ずる(アルゼノリシス,Krebs et al, 1955)。
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