私の検査室
都立広尾病院の中央検査科について
植草 富二郎
1
1都立広尾病院 内科兼検査科
pp.109-112
発行日 1959年2月15日
Published Date 1959/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905551
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医学の進歩と共に医療内容の向上,充実,発展は,検査種類の激増と複雑性を加え,且迅速,正確な検査成績の要求は,従来の医学体系から一歩進んで分化の過程にある現在,以上の要求に応ずるため中央検査科は不可欠のものとなりつつある。
中央検査科の制度は,未だ発展途上で多くの長所と共に若干の欠点も蔵しており,制度上の問題も有している。これらの欠点を是正し乍ら,理工学機械の進歩を吸収しつつ検査科の発展に努力することが終局に於て医療内容の向上と医学の進歩を来すのであるから,医療担当者は勿論,検査担当者の不断の勉励と熱意ある協力が必要と考えられる。
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