グラフ
脳腫瘍組織診断の基本構造
向井 紀二
1
1東京大学医学部病理学教室
pp.573-582
発行日 1958年10月15日
Published Date 1958/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905510
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髄芽腫 グリオームのなかでもつとも未分化な型。主な腫瘍細胞の形態は素描M,すなわち髄芽細胞に原型をもとめうるもので,これに神経芽細胞(N)と海綿芽細胞(Sp,M-Sp)の2つの方向への分化を暗示する要素が混つている。①小脳の髄膜に播種をおこした例で,外顆粒層(本文参照)と密なつながりをもつことを肯定させる像がみとめられる。②単調な未分化細胞型,③仮性ロゼツトの形成と,やや分化した細胞の混在。
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