高級技術講義
ブラウン管オシロスコープについて
岩井 喜典
1
1東京芝浦電気株式会社通信機技術部
pp.12-19
発行日 1958年1月15日
Published Date 1958/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905427
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1.緒言
電子工学の発展は目覚しいものであるが,これに伴い我々の取扱う電気現象は極めて複雑なものになりこれに関する測定技術も飛躍的に進歩している。
ブラウン管オシロスコープは広範囲に亘つて多様な電気現象を相似的に記録できるので,用途は益々拡り多種のものが製作せられるようになつた。また測定精度も向上したので,従来何れかと云えば監視装置内とは検出装置としてのみの用途より前進して精密な量的測定が容易に行い得るようになつた。特に高速電気現象の測定などではなくてはならぬものになつている。
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