検査室管理
綜合病院の細菌検査室
小酒井 望
1
1国立東京第一病院検査科
pp.297-302
発行日 1957年8月15日
Published Date 1957/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905371
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1.綜合病院における細菌検査室の規模
臨床病理検査室(又は臨床検査室)はベツト50以下の小病院では1室かせいぜい2室であるが,ベツト500以上の大病院では数室以上から成つている。そして日常検査種目は小病院では比較的簡単な何種目かに限られるが,大病院では極めて複雑な検査に到る迄多数の種目に亘つている。
検査室で行われる日常検査は一般検査(尿の定性検査,血球計算,血沈,糞便潜血反応等簡単な検査),細菌検査,血清検査,血液検査,生化学検査,病理組織検査,生理検査に大別される。そして大病院ではこれら各部門に属する検査種目が多種多様であるが,病院の規模が小さくなるに従つて種目が少くなり,簡単なもののみとなる。然し小病院でも綜合病院である以上は,どの部門の検査も省かれるものはなく,簡単な種目のみにしろ日常検査として行われているわけである。
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