新しい検査法
超微量血液ガス分析器の日常検査への利用
斉藤 正行
1
1東京大学 東大分院臨床化学検査科
pp.49-55
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905323
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昔からアチドージスとかアルカロージスという言葉は毎日の診療に必ず附随するものであるに拘らず,その判定のための血液CO2含量の測定分析は殆んどの病院の日常検査としては取扱われてない。
最近は特に生体内電解質の問題が注目され多くの病院でも高価な焔光光度計を設備しなければその現代診療水準の体面を保てない状態となり,昔は困難であった体液中NaとかKの測定が日常的に取扱われるようになつたに拘らず,それらと一体であるべきCO2の測定が,依然として実用化しないのは全く片手落というべきである。
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