座談会
超微量化学分析のルーチン化
大場 康寛
1
,
北村 元仕
2
,
斎藤 正行
3
,
佐々木 匡秀
4
,
松村 義寛
5
,
樫田 良精
6
1東洋工業付属病院検査科
2虎の門病院生化学科
3東大病院分院生化学科
4川崎病院臨床査科
5東京女子医大生化学
6東大病院中央診療部
pp.1042-1050
発行日 1967年12月15日
Published Date 1967/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917195
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樫田木誌の9月号に,「小児の検査」という特集をいたしましたが,その時の座談会で,微量化ないし超微量化というものは,今後の検査室として非常に重要である,というお話が出ました。またその号には,きょうおみえの大場先生の提供された「小児における血清化学的成分の,年齢別正常値」が載っております。この正常値などは,わが国で初めて出た日本人の子供の正常値,—厳密にいえば,日本西部の小児の正常値,ということになるかもしれませんけれども—とにかくこれだけりっぱなものが,いままでなかったわけです。こういう段階になりまして,確かに超微量分析というのは,必要なことは明らかでございますが,私,学会の出席でちょっと海外を回りましたところ,各地の検査室で,超微量というものがルーチンに使われております。
そこで,日本も超微量というのは,一つの研究的な問題だという時代じゃなくて,早く各検査室がそれを採用するように踏み切らなければならない,という感を深くしました。
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