新しい検査法
燐酸塩を用いて行う簡易迅速A/G測定法(比濁法)
阿南 功一
1
1東京医科歯科大学生化学
pp.47-49
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905322
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日常の臨床検査で行われて来たA/G測定法は,アルブミン(A)とグロブリン(G)分劃後の蛋白(或いはN含量)の測定法は種々あるにしても,分劃という梢々厄介な操作は避けることが出来ない。またこの分劃の方法によつてはA/G値が多少相違するものである。
血清(漿)蛋白質の金属イオン,アニオン,または中性塩による分劃は旧くから種々試みられており,Tiseliusによる電気泳動装置の発明以後は,むしろ電気泳動値を基準にして種々の塩析分劃と電気泳動による蛋白分劃との関係についての広汎な研究がなされた。
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