Japanese
English
研究
未分化大細胞型リンパ腫の新規マーカーとなるクラスタリンの検討
Immnohistochemical Study of Clusterin as a New Diagnostic Marker for Anaplastic Large Cell Lymphoma
国仲 伸男
1
,
宮内 潤
1
,
藤川 淳策
1
,
中村 宏紀
1
,
柳橋 宏子
1
,
藤本 純一郎
2
Nobuo KUNINAKA
1
,
Jun MIYAUCHI
1
,
Junsaku FUJIKAWA
1
,
Hiroki NAKAMURA
1
,
Hiroko YANAGIBASHI
1
,
Junichiro FUJIMOTO
2
1国立成育医療センター臨床検査部
2国立成育医療センター研究所発生分化研究部
1Department of Clinical Labolatory Medicine, National Center for Chind Health and Development
2Department of Developmental Biology, National Research Institute for Child Health and Development
キーワード:
未分化大細胞型リンパ腫
,
ホジキンリンパ腫
,
クラスタリン
Keyword:
未分化大細胞型リンパ腫
,
ホジキンリンパ腫
,
クラスタリン
pp.1045-1049
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905191
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)の診断には,t (2;5)転座を反映するALKが必要不可欠となっている.しかし,一部のALCLにはALK陰性例も存在することから,ホジキンリンパ腫との鑑別に苦慮することがある.最近,両者の鑑別にクラスタリンが注目されるようになった.われわれは,小児ALCLとホジキンリンパ腫のクラスタリン反応性について検討を行い,ALCLの多くがクラスタリン陽性で,ホジキンリンパ腫は陰性であることを確認した.また,他の非ホジキンリンパ腫も陰性であったことから,クラスタリンはALCLに特異的に発現している可能性があり,ALK陰性ALCLとホジキンリンパ腫の鑑別が困難な場合に,新規マーカーとして役立つ可能性があるものと考えられた.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.