特集 超音波検査の技術と臨床
Ⅱ.総合
1.甲状腺
福成 信博
1
Nobuhiro FUKUNARI
1
1伊藤病院外科
pp.1257-1260
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904916
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はじめに
1980年代から,体表用高周波数,高分解能機器の普及に伴い,甲状腺疾患に対する超音波の役割は大きな変革を遂げた.石灰化の有無や腫瘍形状の認識にとどまらず,腫瘍内部構造の把握から腫瘍の質的診断までも可能となったのである.また,80年代後半から,ドプラ法を用いてrealtimeに血流情報が得られるようになり,甲状腺機能および腫瘍の血行動態の観察という意味において臨床的意義は極めて大きい.このように超音波検査自体が,年々機器の進歩に伴って,その臨床応用は広がってきている1).個々の甲状腺疾患における典型的所見の提示を含め,解説を行う.
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