学会だより 第23回日本血栓止血学会学術集会
幅広い分野の参加者が集う学際的学術集会
小嶋 哲人
1
1名古屋大学医学部保健学科検査技術科学専攻
pp.453
発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904752
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第23回日本血栓止血学会学術集会は,去る2000年11月21日(火)と22日(水)の2日間にわたり,名古屋国際会議場において会長・名古屋大学医学部内科学第一講座齋藤英彦教授のもとに開催された.その内容は,一般発表演題166題(口演108題,ポスター58題)のほか,特別講演2題,日本血栓止血学会学術奨励賞2題の講演がなされた.
本学会学術集会は,心筋梗塞や脳梗塞などの原因である血栓症と生体防御の一環として重要な止血機構を基礎から臨床まで幅広く研究することを目的とし,内科学,外科学,小児科学,産婦人科学,生化学,生理学,分子生物学の研究者から成る横断的,学際的な学術集会である.わが国では,食生活の欧米化や高齢社会を迎えて虚血性心疾患や脳血管障害などの血栓性疾患の著しい増加がみられており,その病因・病態の解明,診断,治療,予防などを日的とする本学会学術集会の果たす役割は極めて大きい.今回の参加者は600名を越え,そのうち非会員の占める割合が3割を越えたことにもその注目度の高さが伺える.
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