今月の主題 血管新生
総説
血管新生と病態―解明進む分子基盤とその制御の試み
尾池 雄一
1
,
伊藤 康裕
1
Yuichi OIKE
1
,
Yasuhiro ITO
1
1熊本大学発生医学研究センター器官形成部門造血発生分野
キーワード:
血管新生
,
血管新生制御因子
,
受容体型チロシンキナーゼ
Keyword:
血管新生
,
血管新生制御因子
,
受容体型チロシンキナーゼ
pp.1600-1609
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904635
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疾患に伴う血管新生のメカニズムは胎生期に認められる血管発生と類似な普遍的な分子機構の関与が強く示唆されている.近年の発生工学的研究の進歩の恩惠を受け,血管系の基盤的研究の展望がようやく開けてきた.そのうちでも血管研究の基盤となる血管構築,脈管形成および血管新生の分子機構は次々に明らかにされてきており,その成果が虚血性疾患や悪性腫瘍の治療開発に向けて応用されつつある.
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