今月の主題 テレメディスン(遠隔医療)
話題
ベラルーシ共和国への国際遠隔治療支援―急性小児白血病の末梢血幹細胞移植
滝沢 正臣
1
,
村瀬 澄夫
1
,
小池 健一
2
,
小宮山 淳
2
,
神谷 さだ子
3
,
海老名 英治
3
,
ヴァレリー ロザンスキー
4
,
シュミヒナ タチアナ
5
,
ボガチェンコ ミハエル
6
Masaomi TAKIZAWA
1
,
Sumio MURASE
1
,
Ken-ichi KOIKE
2
,
Atsushi KOMIYAMA
2
,
Sadako KAMIYA
3
,
Eiji EBINA
3
,
Rosansky Valery
4
,
Tatyana Shumihina
5
,
Michael Bogatchenko
6
1信州大学病院医療情報部
2信州大学医学部小児科
3日本チェルノブイリ連帯基金・事務局
4ゴメリ州立病院
5ゴメリ州立病院小児血液科
6ゴメリ州立病院骨髄移植部
キーワード:
国際遠隔医療支援
,
小児白血病
,
インマルサット衛星
,
チェルノブイリ事故
Keyword:
国際遠隔医療支援
,
小児白血病
,
インマルサット衛星
,
チェルノブイリ事故
pp.1002-1004
発行日 2000年9月15日
Published Date 2000/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904489
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1.はじめに
チェルノブイリの原子力発電所で発生した1986年4月の原子炉暴走事故は,ベラルーシ共和国を中心とした北ヨーロッパの住民に大規模な放射線被曝をもたらした.この結果,小児癌の多発などの深刻な被害を受けたが,放射能汚染による健康被害に加え,同国の被った経済的なダメージは深刻で3兆4千億ドルに達し,その回復には24世紀までかかる可能性があるといわれている.
ベラルーシ共和国ゴメリ市はチェルノブイリ(現ウクライナ共和国)に隣接したゴメリ州にあり,ゴメリ州立病院は1,500床で地域の基幹病院である.
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