トピックス
脳血管障害とcystatin C
長井 篤
1
,
小林 祥泰
2
1島根医科大学第3内科(現プリティッシュコロンビア大学神経部門)
2島根医科大学第3内科
キーワード:
cystatin C
,
脳アミロイドアンギオパチー
,
非高血圧性脳出血
,
Binswanger型痴呆
Keyword:
cystatin C
,
脳アミロイドアンギオパチー
,
非高血圧性脳出血
,
Binswanger型痴呆
pp.309-311
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904341
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.はじめに
1930年代から,アイスランドに20~40歳で特発性脳出血を繰り返す家系があり,脳血管にアミロイドが沈着していることがわかった(脳アミロイドアンギオパチー:CAA).その後アミロイドはcystatin Cから成り,アミロイドの沈着した血管は脆弱化し,動脈瘤を形成したり,フィブリノイド壊死に陥り,破綻しやすいことが確認された1).最近,それ以外にもcystatin Cの沈着するCAAが脳血管障害を引き起こす場合があることがわかってきており,特に高齢者では注意すべき疾患となっている.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.