今月の主題 糖化蛋白と蛋白のグリケーション
話題
イミダゾロン
丹羽 利充
1
Toshimitsu NIWA
1
1名古屋大学大幸医療センター
キーワード:
イミダゾロン
,
3―デオキシグルコソン
,
最終糖化産物(AGE)
Keyword:
イミダゾロン
,
3―デオキシグルコソン
,
最終糖化産物(AGE)
pp.289-293
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904337
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1.はじめに
アミノ酸,ペプチド,蛋白質のアミノ基とケトン,アルデヒド,特にグルコースなどの還元糖が反応して褐色色素を生成する反応をメイラード反応という.メイラード反応の最終産物として生成する物質を最終糖化産物(advanced glycationend products; AGE)という.メイラード反応は,アミノ基とグルコースが非酵素的に反応しシッフ塩基を形成し,次いでアマドリ転位を起こす早期反応,さらに,3―デオキシグルコソン(3―DG)などのジカルボニル基を有する活性中間体を生成する中期反応,活性中間体がさらにアミノ基と非酵素的に反応し,脱水,縮合反応を繰り返しAGEを形成する後期反応からなる.
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