今月の主題 結核
技術解説―抗酸菌検査法
培養検査―液体培地を用いた方法
斉藤 宏
1
,
山根 誠久
2
Hiroshi SAITOH
1
,
Nobuhisa YAMANE
2
1国立療養所宮崎東病院検査科
2琉球大学医学部臨床検査医学講座
キーワード:
抗酸菌
,
ブロス液体培地
,
喀痰前処理
Keyword:
抗酸菌
,
ブロス液体培地
,
喀痰前処理
pp.521-526
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904069
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Middlebrook 7H9などのブロス液体培地を用いた結核菌の培養が,迅速化へ向け不可欠となってきた.ブロス液体培地の採用には,有効な喀痰前処理法が前提となるが,報告されているNALC-NaOH法では雑菌の混入発育が多く,実際的ではない.われわれはsemi-alkaine protease(SAP)を併用するSAP-NALC-NaOH法を考案し,満足できる結果を得ている.ブロス液体培地の採用で,小川培地よりも30~40%高い陽性率と培養の早期に抗酸菌陽性を判定することができるようになった.
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