特集 感染症診断へのアプローチ
各論
3.呼吸器感染症 1)上気道感染症(耳鼻科関係も含む)
真崎 宏則
1
,
力富 直人
2
,
永武 毅
3
Hironori MASAKI
1
,
Naoto RIKITOMI
2
,
Tsuyoshi NAGATAKE
3
1長崎大学熱帯医学研究所感染症予防治療分野(熱研内科)
2長崎呼吸器リハビリクリニック
3長崎大学熱帯医学研究所感染症予防治療分野
pp.1291-1303
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903890
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はじめに
上気道は鼻孔から声帯までの鼻腔,鼻咽頭,咽頭,喉頭の総称であり,呼吸器系では気管以下の下気道と区別される.
上気道は,かぜ症候群1)に代表されるように,種々の病原体が感染症を引き起こす場であるだけでなく,上気道感染に引き続き下気道感染症や耳鼻科領域感染症が起こることからもたいへん重要な部位と言える.
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