私のくふう
肺機能検査に用いる清潔な鼻クリップの工夫
藤田 純子
1
,
長谷川 かおり
1
,
椛島 由佳
1
,
横井 直美
1
,
桑原 正喜
1
1愛知県総合保健センター臨床検査部
キーワード:
肺機能検査
,
鼻クリップ
,
汚染防止
Keyword:
肺機能検査
,
鼻クリップ
,
汚染防止
pp.1174-1175
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903879
- 有料閲覧
- 文献概要
1.はじめに
肺機能検査時に被検者の鼻を摘む鼻クリップは,皮脂や化粧で汚れやすい.また,皮膚に接する部分は,大部分がゴムのスポンジあるいは発泡ウレタン製であるためいったん汚れるとその清掃は容易ではない.使い捨ての製品も市販されているが,その多用は日常検査にはそぐわない.したがって,多人数の検査を行う健診施設などでは,この汚れ対策は重要な問題となっている.汚れの沈着を防止し,清潔さを保つため従来から種々の工夫がなされているが,満足できる手段はない状況である.
筆者らは,鼻クリップのスポンジ部分に心電図の胸部電極に被せる心電図電極用ディスポーザブルパッド(商品名:ケンツ―ゲレクト,スズケン株式会社製)を被せて乾燥させた後,ここに圧迫カット綿を両面テープで貼り付け使用している.この工夫を施した鼻クリップは清潔感を保つことが可能となったので紹介する.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.