今月の主題 臓器移植と臨床検査
移植に必要な検査
血中薬物検査
戸塚 実
1
,
日高 宏哉
1
,
勝山 努
2
Minoru TOZUIKA
1
,
Hiroya HIDAKA
1
,
Tsutomu KATSUYAMA
2
1信州大学医学部付属病院中央検査部
2信州大学医学部臨床検査医学講座
キーワード:
免疫抑制剤
,
拒絶反応
,
トラフレベル
Keyword:
免疫抑制剤
,
拒絶反応
,
トラフレベル
pp.885-888
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903390
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移植医療における免疫抑制剤の血中濃度レベル測定は,有効血中濃度域の比較的狭い同剤を十分効果的に利川するうえで不可欠である.現在,多種多様の免疫抑制剤が知られているが,シクロスポリン,タクロリムスなどが代表的なものと言えるであろう.血中レベルのモニタリングは一般的にトラフレベルを用いることが多いが,吸収障害や遅延のある患者では必ずしも十分とは言えず,area under the curveの利用によるモニタリングも考慮する必要がある.
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