シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Application編
赤血球膜蛋白質異常症
濱崎 直孝
1
Naotaka HAMASAKI
1
1九州大学医学部臨床検査医学講座
キーワード:
内在性膜蛋白質
,
表在性膜蛋白質
,
バンド3蛋白質
,
シャペロン
,
遺伝子検査
Keyword:
内在性膜蛋白質
,
表在性膜蛋白質
,
バンド3蛋白質
,
シャペロン
,
遺伝子検査
pp.820-825
発行日 1997年7月15日
Published Date 1997/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903376
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はじめに
細胞質などに存在する可溶性蛋白質や酵素と違って,膜蛋白質は一般的に水溶性でなく実験的に取り扱いが難しく研究が遅れていた.しかしながら,最近では,膜蛋白質研究法も進歩し,遺伝子工学技術の発展とあいまって膜蛋白質の構造と機能に関する研究が進んだ.膜蛋白質研究が進むにつれて膜蛋白質異常が原因で起こる疾病も徐々に明らかになりつつある.本稿では,一般的な膜蛋白質異常と疾病の関係を概説し,それに続いて赤血球膜蛋白質異常が原因で起こる疾病の検査診断法について述べる.
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