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肝細胞増殖因子とc-met癌原遺伝子産物
元井 紀子
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1東京大学医学部附属病院分院病理部
キーワード:
肝細胞増殖因子
,
c-met癌原遺伝子産物
,
ヒト疾患
Keyword:
肝細胞増殖因子
,
c-met癌原遺伝子産物
,
ヒト疾患
pp.698-699
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903349
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1.はじめに
肝細胞増殖因子(hepatocyte growth factor/scatter factor;HGF)は,1984年に肝細胞の増殖促進因子として精製され,1989年にクローニングされた比較的新しい増殖因子である.HGFの受容体は,c-met癌原遺伝子産物(c-met proto-oncogene product;c-Met)であることが,1991年に明らかとなった.HGFは,以下に述べるように非常に多様な生物活性を有するユニークな因子であることが解明され,発生生物学から臨床医学まで多方面からの研究が展開されている1).本稿では,HGF/c-Metの基礎的事項に加え,主にヒト疾患とのかかわりについて述べる.
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