今月の主題 Internal Quality Control
総説
statistical quality controlの意義
細萱 茂実
1
,
久米 章司
2
Shigemi HOSOGAYA
1
,
Shoji KUME
2
1山梨医科大学附属病院検査部
2山梨医科大学医学部臨床検査医学講座
キーワード:
統計的精度管理
,
測定誤差
,
許容誤差限界
Keyword:
統計的精度管理
,
測定誤差
,
許容誤差限界
pp.380-386
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903287
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臨床検査における精度管理の主対象は,測定値の誤差であり,一般的には精度管理は誤差管理ととらえることができる.測定誤差は分析法が本来的に持つ固有誤差と,試薬・機器などの時間的変動への対処法,また,測定体系からの正確さの伝達手段やその値の長期的維持の問題など,いわゆる分析法の校正に関する要因に分けられる.それら要因別の誤差変動の大きさ(誤差特性)を把握・制御し,分析法が持つ本来の性能を,安定的に発揮できるような状態を保つことが精度管理の目的となる.それには分析法の誤差特性に適した管理法を採用し有効に活用することが重要となる.
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