今月の主題 白血病・最近の進歩
カラーグラビア
AML with trilineage dysplasia (TLD)
栗山 一孝
1
Kazutaka KURIYAMA
1
1長崎大学医学部原爆後障害研究施設治療部門
キーワード:
AML with trilineage dysplasia
,
形態診断
,
異形成
Keyword:
AML with trilineage dysplasia
,
形態診断
,
異形成
pp.243-247
発行日 1997年3月15日
Published Date 1997/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903259
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1.はじめに
このタイプの急性骨髄性白血病(AML with trilineage dysplasiaまたはmyelodysplasia;AML/TLD1)またはTMDS2,3))は骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome;MDS)が先行した形跡がない初発白血病(de novo leukemia)と考えられるが,増殖芽球の背景にある骨髄3血球系の成熟細胞に異形成(dysplastic change)4)が存在することが最大の特徴である.したがって,その診断は主に血球形態異常を見いだすことによって行うことが多い.そこで以下にTLDの診断,特に形態学的診断に的を絞って述べてみたい.
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