今月の主題 糖尿病―診断・治療の指標
技術解説
GAD抗体
小林 哲郎
1
Tetsuro KOBAYASHI
1
1虎の門病院内分泌代謝科
キーワード:
IDDM
,
slowly progressive IDDM
,
IDDMの予防予知
Keyword:
IDDM
,
slowly progressive IDDM
,
IDDMの予防予知
pp.1155-1159
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903044
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GAD抗体は膵島細胞(主としてβ細胞)脳などに存在するグルタミン酸脱炭酸酵素(glutamic aciddecarboxylase)に対する自己抗体である.GAD抗体はGADのレコンビナント蛋白を用いて簡便に測定でき、国際標準化も進んでいる.この抗体が糖尿病患者で陽性の際には,インスリン依存型糖尿病(IDDM)もしくは緩徐に進行するIDDM (slowly progressiveIDDM;SPIDDM)である可能性が高くなる.特にSPIDDMではGAD抗体の抗体価は高値で診断的有用性が高い.〔臨床検査40:1155-1159,1996〕
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