特集 糖尿病治療薬Update—適正使用に向けて
1型糖尿病への対応
GAD抗体陽性インスリン非依存状態の症例への対応
島田 朗
1
1東京都済生会中央病院糖尿病内分泌内科
pp.102-105
発行日 2016年1月10日
Published Date 2016/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223907
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ポイント
●GAD抗体陽性であっても,全例がインスリン依存状態に進行するわけではない.
●GAD抗体陽性の場合,抗体価にかかわらず,年齢が若い例,あるいはほかの1型糖尿病関連の自己抗体が陽性である場合には,進行が速い.
●GAD抗体陽性インスリン非依存状態の症例に対しては,早期のインスリン導入が有用と考えられるが,全例に使用したほうがよいとは証明されていない.
●GAD抗体陽性インスリン非依存状態の症例に対しては,SU薬の使用は避けるべきであるが,ビグアナイド薬やDPP-4阻害薬については,有用である可能性がある.
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