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特集 患者満足度を高める糖尿病診療
第1部 外来で患者満足度を高める
服薬指導
重大な副作用と血糖値を変動させる併用薬剤の説明
Explanation of serious side effects and the combination medicine which influences the blood sugar level
伊東 明彦
1
1社会保険蒲田総合病院薬剤部
キーワード:
重大な副作用
,
相互作用
,
血糖値
Keyword:
重大な副作用
,
相互作用
,
血糖値
pp.188-191
発行日 2005年2月15日
Published Date 2005/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100662
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低血糖以外の重大な副作用と血糖値を変動させる併用薬剤
低血糖以外の重大な副作用の症状および対処法を説明し副作用を重篤化させないようにする.また,血糖値に影響を与える薬剤を知ってもらい併用による副作用を防止する.
外来指導の実際
□重大な副作用
薬の副作用については重大なものと副作用の頻度が高いもの(ビグアナイド薬の下痢や消化器症状,インスリン抵抗性改善薬の浮腫,αグルコシダーゼ阻害薬の腹部膨満,鼓腸,放屁増,軟便など)について説明する必要がありますが,特に頻度は低いが重大な副作用については発見が遅れると死に至るため,自覚症状と発現した際の対処法を事前に説明しておくことが大切です(Box 1,Tips 1).
1)乳酸アシドーシス(ビグアナイド薬)(頻度不明)
2)肝障害(インスリン抵抗性改善薬(0.1%未満),αグルコシダーゼ阻害薬(0.1%未満))
3)心不全(頻度不明)・浮腫(7.6%)(インスリン抵抗性改善薬)
4)無顆粒球症・再生不良性貧血(スルホニルウレア薬)(頻度不明)
5)血管神経性浮腫(インスリン)(頻度不明)
6)ショック(インスリン)(0.1%未満)
7)放屁(46%)・腸閉塞(0.1%未満)(αグルコシダーゼ阻害薬)
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