特集 免疫組織・細胞化学検査
臓器別応用例
3.泌尿・生殖器系
5)卵巣
清川 貴子
1
,
坂本 穆彦
2
Takako KIYOKAWA
1
,
Atsuhiko SAKAMOTO
2
1東京慈恵会医科大学産婦人科
2東京大学医学部病理学教室
pp.174-176
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902703
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はじめに
卵巣は女性の小骨盤内,子宮の左右に1つずつ存在する卵円形の臓器であり,卵胞発育とホルモン産生を担い生殖生理をつかさどっている.卵巣の病理において,免疫組織化学は卵巣腫瘍の組織型の鑑別診断にもっともその力を発揮する.また,最近では癌遺伝子産物や細胞増殖抗原に対する抗体の開発により,これらの免疫組織化学的検索が行われるようになり,卵巣腫瘍の発生や病理病態解明さらに量後因子として今後その役割がさらに拡大していくと思われる.
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