特集 免疫組織・細胞化学検査
基礎と技術
10.判定のポイント
中村 靖司
1
,
覚道 健一
1
Yasushi NAKAMURA
1
,
Ken-ichi KAKUDO
1
1和歌山県立医科大学病理学第2教室
pp.84-86
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902676
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はじめに
近年,免疫組織化学は研究目的だけでなく,日常の病理診断へも広く用いられることとなってきた.特に,免疫組織化学はある特定の物質(抗原)の組織・細胞標本上での局在を証明することが可能であり,診断において組織型の決定や良・悪性の判定などに有力な情報を与えてくれる.しかしながら,結果の判断に迷うケースが多々みられ,免疫組織化学を行ったがゆえに診断が二転,三転することもしばしば経験される.
この項では,免疫組織化学における判定の要点とその注意点を主に解説する.
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