今月の臨床 卵巣がんと闘うために
総論
3.Normal-sized Ovary Carcinoma Syndrome
山崎 輝行
1
1飯田市立病院産婦人科
pp.774-775
発行日 1999年6月10日
Published Date 1999/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903674
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進行した癌性腹膜炎の状態の女性患者で,術前検査では原発巣不明,開腹時肉眼所見でも卵巣は正常大で明らかな原発巣を見いだせないような臨床的状況に遭遇することがある.Feuerら1)は,このような臨床的状況を呈する症候群を,normal—sized ovary carcinoma syndromeと命名した(1989年).本症候群はいくつかの悪性疾患を包括し,病理組織学的診断を確定するのは必ずしも容易ではない.本稿では,本症候群の定義と意義について述べる.
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