今月の主題 超音波検査―最近の進歩
話題
AQ(自動定量計測)法の現状
冨本 茂裕
1
,
上松 正朗
1
,
宮武 邦夫
2
Shigehiro TOMIMOTO
1
,
Masaaki UEMATSU
1
,
Kunio MIYATAKE
2
1国立循環器病センター病院第一病棟部心臓内科
2国立循環器病センター病院生理機能検査部
キーワード:
自動定量計測
,
acoustic quantification
,
左室機能
,
心エコー
Keyword:
自動定量計測
,
acoustic quantification
,
左室機能
,
心エコー
pp.1315-1317
発行日 1994年11月15日
Published Date 1994/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902277
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1.AQとは
最近,血液と心臓構造物との音響学的特性の差を認識し,両者間の境界を自動的にトレース,心腔断面積をリアルタイムに算出するシステムが開発された(acoustic quantification;AQ).このシステムを用いると,心内腔断面積やそれに基づいて計算される断面積変化率などが精度よく求められることが報告されている1,2).さらに,本システムには2種類の容量測定プログラム(modified-Simpson法,area-length法)が内蔵されており,瞬時瞬時の心室容積を求めることが可能となっている.この装置を使用することにより,従来は用手的にトレースしなければならなかった心内膜境界がリアルタイムにオンラインで認識され,容積計算やその他の心機能指標を算出する際に有用と考えられる.
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