今月の主題 超音波検査―最近の進歩
腹部消化器領域
腫瘍造影法
工藤 正俊
1
Masatoshi KUDO
1
1神戸市立中央市民病院消化器センター内科
キーワード:
USアンギオグラフィ
,
肝腫瘍
,
膵・胆道系腫瘍
Keyword:
USアンギオグラフィ
,
肝腫瘍
,
膵・胆道系腫瘍
pp.1267-1272
発行日 1994年11月15日
Published Date 1994/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902264
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
USアンギオグラフィは,超音波検査と血管造影を組み合わせた新しい手法であり腹部,特に肝・胆・膵領域の腫瘍の血行動態的診断の目的で施行される.特に肝腫瘍においては,正確な血管構築を描出するうえで本法はきわめて有用で,肝細胞癌,転移性肝癌,血管腫,FNH,腺腫様過形成の診断能が向上する.膵腫瘍では,膵癌と腫瘤形成性膵炎の鑑別や,膵島細胞腫の診断に有用である.胆道系の腫瘍では,胆嚢隆起性病変の血流の検出に有用で,良悪の鑑別の一助となりうる.〔臨床検査38:1267-1272,1994〕
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.