今月の主題 可溶性膜糖蛋白
解説
FcεRll/CD 23
吉川 勉
1
,
熊谷 俊一
2
,
淀井 淳司
1
Tsutomu YOSHIKAWA
1
,
Shunichi KUMAGAI
2
,
Junji YODOI
1
1京都大学ウイルス研究所生体応答学研究部門
2京都大学医療技術短期大学部衛生技術学科
キーワード:
低親和性IgEレセプター
,
Epstein-Barr virus関連疾患
,
自己免疫疾患
,
オルタナティブスプライシング
Keyword:
低親和性IgEレセプター
,
Epstein-Barr virus関連疾患
,
自己免疫疾患
,
オルタナティブスプライシング
pp.885-889
発行日 1994年8月15日
Published Date 1994/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902058
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FcεRll/CD 23はIgEに加えて,補体レセプターであり,Epstein-Barr virus感染のレセプターでもある補体レセプター2(CR 2/CD 21)と結合することが最近明らかになり,IgEを介するアレルギー反応だけでなく,補体系を介する炎症反応への関与も示唆される.また,血清中の可溶型CD 23レベルは,アレルギー反応,ウイルス感染さらに炎症といった多種多様な疾患状態で変動することから,本分子は免疫反応の活性化にかなり密接に関与していると思われる.〔臨床検査38:885-889,1994〕
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