今月の主題 常在菌
常在菌の同定とその感染
黒色色素産生嫌気性グラム陰性桿菌
中村 功
1
,
国広 誠子
2
Isao NAKAMURA
1
,
Masako KUNIHIRO
2
1山口県立中央病院内科
2山口県立中央病院中央検査部
キーワード:
Prevotella属
,
Porphyromonas属
,
膿瘍
Keyword:
Prevotella属
,
Porphyromonas属
,
膿瘍
pp.557-562
発行日 1994年5月15日
Published Date 1994/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901968
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Prevotella属とPorphyromonas属を中心とする黒色色素産生嫌気性グラム陰性桿菌(BP-GNB)はヒトの粘膜の常在菌叢の一員であり,かつ膿瘍を形成する内因感染症の主要な病原菌でもある.本稿では栄養要求が厳しく,発育が遅いBP-GNBの分類,分離・同定上の要点を具体的に述べ,さらにBP-GNBの病原的意義を明らかにするために臨床材料からの分離状況と臨床分離株の化学療法剤感受性についてわれわれの経験をもとに述べた.
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